簡易版履修の手引き
-第5回 おまけ-

今回は、逆評定とシケタイ・シケプリについて説明します。(担当:稲尾)

「逆評定」の存在について

 新学期が始まる!と心躍らせている皆さんは、駒場東大前駅を出てすぐのところにある正門の横で、 妙な集団が拡声器片手にけたたましく宣伝している風景を見かけることになるでしょう。 東大受験当日に「東大生が作成した予想問題」なるものをもらったことはないでしょうか。あのぶっ飛んだ問題を作成した集団です。 通常なら「なんか変なやつらがいるな」くらいで素通りしてしまうところですが、ちょっとお待ちください。 じつは彼らこそが駒場での生活を左右するキーアイテム、「逆評定」を売る時代錯誤社と呼ばれるサークル員なのです。

 授業を履修する前、時間割を作成しているときに、「この教官はどういう人物なんだろう」と思うでしょう。 教官にも、優をバラ撒く神の如き人格者から不可を量産する畜生まで、様々な人がいます。 先輩から聞いた情報だけでこれらの教員の特性をすべて網羅するのは、名門校出身の人ですら至難の業です。

 そこで登場するのが、「逆評定」というわけです。 「逆評定」には各教官の人柄を端的に表した「大仏、仏、鬼、大鬼」の区分や担当する授業、 成績の評価方法、単位取得難易度、点数期待度、人柄に対する学生のコメントなどが書かれ、 その教官の授業を履修するべきか否かの有益な判断材料が豊富に掲載されています。

 もちろん、タダで得られるわけではありません。購入の際には300円支払う必要があります。 しかし、進振りを戦う駒場民にとって、この300円はコンテンツの対価としては十分すぎるといってもいいでしょう。 時代錯誤社の「逆評定」は全ての方にお勧めします。別に僕が時錯社の手先であるわけではないですよ。

シケタイとシケプリについて

 みなさん、お手元の時間割を確認してみてください。成績の評価方法が期末試験になっている授業が何科目ありますか? 多い人は10科目を超えると思います。それだけの分量を勉強するとなると大変ですよね。 内容も高校の勉強とは違う難しさがありますので、全教科をある程度の水準に仕上げてきた大学受験のようにはなかなかいきません。

 しかし!ドラゴン桜いわく「超絶楽したがり」な我々東大生は、この難題をある組織的な制度を整備することで乗り越える術を考案しました。 それが試験対策制度、略して「シケタイ」であり、そこで取引されるのが試験対策プリント、通称「シケプリ」なのです。

シケタイ

 「最小限の努力で最大限の成果を得る」ことを目的とした、いかにも東大生が考えそうな小ざかしい制度。 各クラスで代表者(「シケ長」)を決定、その人の指揮の下SkyDriveやDropboxといったオンラインストレージサービスを活用し、 各担当者(こちらもシケタイとよばれる)が作成または拾ってきたシケプリ(後述)をアップロードする……というのがこの制度の概要です。 クラスがひとつの行動ユニットとして機能する東大ならではの制度といえます。教員方はどう思っているんでしょうか。

シケプリ

 担当の学生が授業の内容をまとめた、つまみ食いの精神あふれるプリント。 試験前になると熱心にシケプリと睨めっこしている東大生をよく見かけます。英語一列や現代生命科学など、 中には「こいつが教えたほうがいいんじゃないか」と思わせるような、いわゆる「神シケプリ」も存在するので、 ググるなりなんなりしてシケプリ集めに奔走してみましょう。ちなみに筆者はどっかの週刊誌でこんなことしているからダメなんだ、 と批判されているのを見ました。知ったことではありません。

 このほかにも、追い出し・塗り替え・戦略的撤退など、試験を乗り切るためのテクニックは数多くあります。 単位を取るためだけに受講する授業などは、こうした手段を駆使して効率よく点数を稼ぎましょう。(終)


以上、簡易版履修の手引きでした!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。